近年、ヘルスツーリズムが話題を集めるなかでその効果が問われている。新潟大学村山研究室では一泊二日の旅行が人のリラックス効果にどのような影響をもたらすか調査中だ。この日は学生5人が県内各地の温泉地にそれぞれの旅行プランを持って出発した。5人の目的地は、かのせ温泉赤崎荘、岩室温泉ゆもとや、瀬波温泉夕映えの宿汐美荘、月岡温泉ホテル泉慶、寺泊岬温泉ホテル飛鳥と様々だ。出発は新潟大学前駅として公共交通機関を使って移動する。宿に到着するまでは温泉地をめぐり自由に過ごすが、その間の歩数や心拍数など活動の情報は全て装着する計測器に集約される。さらにその時々の気分をSNSで投稿し、その様子は全て集約されて分析データとなる。今回の内容は温泉気候物理医学会で報告されることになっており、村山准教授は、これを機会にヘルスツーリズムの新しいプログラムを考案していきたいと意欲を燃やす。